映画『間借り屋の恋』

増田嵩虎監督人生初の⻑編作品。
間借りカレー屋を舞台に、主人公を取り巻く様々な人間模様を描く。


TRAILER


STORY

都内のバーを間借りしてカレー屋を営業する杉田泰通は、3人の女性に恋をしている。
大学時代の先輩の涼子、食材を配達してくれるリピ、バーのマスターの妻である希。
彼はその秘めた思いを自主制作のラジオ番組に送り、パーソナリティのマイケルとリスナーだけに打ち明けていた。
コロナは心底面倒だが、このまま3人とは変わらぬ関係で、平凡な日々が続いていけばそれでいい。
そんなある日、希の夫である風源から思いも寄らない電話がかかってくる。


STAFF & CAST

脚本・監督 増田 嵩虎

林 裕太
荻野 友里/佐藤 里穂/山本 ロザ
橋本 一郎/奥田 美音/小林 竜樹/大迫 一平/髙橋 里恩
澤部 渡
河屋 秀俊/大島 葉子/川瀬 陽太
前迫 莉亜/西山 真来/高取 悠亥人/西村 拓真
ハシドゥール・ラハマン/齊藤 広大/サニッシュ/
いまおかしんじ/中野 太/榎本 智至/下社 敦郎/古谷 香/茂木 俊幸/山中 貴裕/白井 駿介/金丸 誠/二本松 優樹/川添 彩/三宅 正一/Pecori/舎弟/Aroosha

製作:国映株式会社/制作:国映映画研究部
企画:朝倉 庄助/プロデューサー:坂本 礼
撮影:馬渕 翔馬/録音:光地 拓郎/助監督:山城 達郎/制作担当:鈴木 英生/編集:蛭田 智子
音楽:宇波 拓/スチール:張江 暁/ダビングスタジオ キッズカンパニー
録音応援:山口 勉/古谷 正志/小牧 将人/菅沼 緯馳郎
ヘアメイク応援:城田 雪穂/木村 麻乃 美術応援:鈴木 史子/演出部応援:迫田 遼亮
撮影応援:大坪 洸貴 制作応援:女池 充

協力:山嵜 晋平/林 宏寸永/小林 令奈/松田 蓉子/森角 威之/和田 光沙/斎藤 久志/倉田 賢佑/伊藤 郁也
模索舎/日本映画大学/ソフト・オン・デマンド株式会社/エピタフカレー
ロケ地協力:bura/curry 草枕/プネウマカレー/東京霊園/ウォーターホテルcy/張江 暁/峯岸 宏典/川北 ゆめき/千葉西総合病院


MESSAGE

林裕太さん

この映画はコロナ禍でのお話です。
コロナ禍で感じた、もどかしさや独特な人との距離感というのは忘れてはいけないような気がします。
刺激を我慢しなければいけない生活は人を憂鬱にさせます。
撮影中、ひたすら食べていたカレーの香辛料の香りは自分に少しの活力を与えてくれました。
スパイスは人を元気にしてくれます。
自分自身と向き合って、たくさん悩みながら演じました。
初主演ということでドキドキしているのですが、この映画が多くの人に届くことを願っております。

荻野友里さん

窓から入る日差しはわずかで、雑踏の音も近くて遠く聞こえるニノチカの空間は、コロナ禍の閉塞感や緊急事態宣言等で苦しむ人の、頑張りたいけど頑張れない気持ちを醸し出していたような気がします。
まぁ、コロナがなくても、弱っている時に優しくされるとそばにいてほしい!助けてほしい!ってなる。
恋も愛も大事だけど最後はカレーがあれば立っていられる。そんな何かがあれば強く生きてゆけるのかもしれない。

佐藤里穂さん

私の演じる涼子は、奔放で、ワガママで、面倒臭いのに、なんかほっとけない。そんな人です。なんだか腐れ縁の友人を思う様な、そんな気持ちで涼子を演じていました。
コロナ禍で思うように人と会えず、関わり方を再認識させられる日々ですが、主人公の杉田のように純粋に恋ができるって素敵だなと思わされる作品です。
ただ同時に三つは欲張りだけど(笑)
杉ちゃんの珍妙な恋物語を皆様にもお楽しみ頂けたら幸いです!

山本ロザさん

私自身がスパイスカレーが大好きなので、このお話を頂いた時はとても楽しみでした。
カレー食べれるのかな!?と思っていたら、一度しか食べれるチャンスはなかったですが。
映画を観終わった後、スパイスカレーを食べたくなりました。
恋がこれからスパイスの味になりそうです。
若さ故にある、自信のなさとコンプレックスを、スパイスカレーに投入した映画なのかな。


COMMENT

七里圭(映画監督)

純朴なカレー屋起業青年の、可愛らしい青春ラブストーリー。
と見せかけて、したたかで、なかなかの曲者ぶり。
閉塞したコロナ禍の人間模様を、オフビートで照射している。
これは末恐ろしい才能の、脚本・監督デビュー作だ。
それにしても、カレーが食べたくなったよー!

いまおかしんじ(映画監督)

アホやなと思う。若いとも思う。
好きな女子に好きを伝えられずウジウジしている彼がもどかしくて仕方ない。
あの頃にしかないナイーブでメンドクサイ感情を思い出した。
ホントに言いたいことは、なかなか言えない。しょーもない話だけど、切ない何かがずっと残る。

増田嵩虎(『間借り屋の恋』監督)

2021年、街の空気感。人と人の距離感。
その日常を出来るだけありのままに、正直に描く事。
息苦しい日々の中心はカレーとラジオと恋心。
好きが生み出す、忘れたくない、或いは消し去りたい思いについて。
それらを映画という記憶に残したい。そうして本作が出来上がりました。



2022年11月19日(土) より新宿 K’s cinemaほか公開
2023年5月13日(土) より大阪 シネ・ヌーヴォにて公開


文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業/映倫 EIRIN 122945

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